8.19「武蔵大」

あらすじ

「やっぱり大学の学祭って憧れるなー」砂川さん、武蔵大に到着。こっから暫く舞台は学祭中の武蔵大な8話19節。

砂川を読む

Time

12:30

Stage

武蔵大学

 大学というのは、この世界を研究する場所である。

 其処に入るということは、世界を知ろうと学ぼうとする意思を持つことを意味するべきだろう。

 ことこの武蔵大は、全國にそれなりに存在する研究施設の中でも随一と位置づけられている。受験生的には、最高峰と呼んで全く構わない。聖地とすら位置づける輩も居る。実際それだけ世界的に重大な場所ではある。

 そんな研究施設が……

【人々】

「「「うええぇえええええええええええええええいい!!!」」」

【鞠】

「……………………」

 この1週間は祭り場……否、宴会場と化していた。

【鞠】

「……何で中央大陸の人は皆同じような叫び方するの……」

【ババ様】

「おぉおおおおおお此処もお祭り騒ぎじゃーーい!!」

【笑星】

「うわー……既に紫上学園よりも凄い盛り上がり……! やっぱり大学の学祭って憧れるなー」

【鞠】

「勉強するところですから」

 いや研究するところか。今はどっちでもいいこと。

【実行委員】

「お、早い到着だね紫上会!」

 正門でドン引きしてたら、実行委員の人に見つかった。

 お出迎えしてくれた感じだ。ただちょっと酒気を感じるのは気のせいだと信じたい。

【実行委員】

「そっちは繁盛してるかい?」

【笑星】

「1日目で平日だけど、凄い盛り上がり! 明日はもっと凄そう!」

【実行委員】

「ソレは良かった、祭りは準備も楽しいけど、やっぱり何より本番が成功しないとね。我々とのコラボが、互いの成功に寄与できれば幸いだ」

【鞠】

「コンテスト参加者は、もう少し遅めに来るかと。時間厳守と何度も注意しておいたので、遅れないとは思いますが」

【実行委員】

「相変わらずきっちりしてるねぇ会長さんは。それじゃ、立ち話もなんだから会場の方にご案内するよ」

 紫上学園以上に広くて複雑な、武蔵大の武蔵キャンパス。

 普段の授業スケジュールでは学内移動に自動車系を要するなど、その広大さは矢張り学園とは桁違い。

 勿論今日はそんな自動車なんて通る隙間は無い人盛り。夥しい数の出店が大学って楽しい場所なんだって錯覚させるかのようだ。

【実行委員】

「紫上学園紫上会、入りまーす」

 ……そんな何処も彼処も広い場所で特段目立つ、特設会場。そのステージ裏の慌ただしい空間に通される。

【笑星】

「な、何か緊張しちゃうね。俺たちが何かするわけでもないのに……」

 パイプ椅子に座らされて何もしない私たち、この場違い感に戸惑うばかり。

 ていうか実行委員多いな。どんだけ居るんだろ。

【実行委員】

「会長さん達には、ちゃんと特等席設けてるからね。安心しといて」

【鞠】

「何度か確認済みですが、私は途中で離脱しますので」

【実行委員】

「挨拶戴ければあとはこっちで何とかするし、問題無し」

【笑星】

「用事って、アレだよね? 俺もそっち行っていいのかな」

【実行委員】

「問題無し」

 じゃあもう挨拶も要らなかったんじゃないかなって思い始める私。

【笑星】

「へへ……楽しみだなー会長の演奏」

【鞠】

「こっちの連携イベントを楽しみにすればいいのに」

【笑星】

「それも楽しみだよ。邊見も出るし」

【鞠】

「……へえ」

 彼も参加しているのか。

 ……………………。

 この宴会場に……? 何だろ、いつもの嫌な予感がしてきた。

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